ザ・ボーイズ シーズン2 視聴完了
ザ・ボーイズ シーズン2を視聴完了。
次から次に押し寄せる驚きの展開の連続に圧倒され、気が付けば一気にシーズン2を観終わっていた。
シーズン1からさらに混沌の様相を深め、さらに広げてぐちゃぐちゃにミキシングしたストーリーと登場人物の関係性にどう収拾が付くのかと、ワクワクしながら同時に結末に近づくにつれて不安もいや増していったが、その浅はかな不安は幸福にも杞憂に終わった。
シーズン3への継続を十分に匂わせるラストシーンではあったが、ひとまずストーリーとしては区切りのいいところで終わり、次回作を待ちきれず悶々とした夜を過ごすことになりかねない、未解決の伏線や気がかりな謎は特にない。
浅薄で分かりやすい価値観をテーマにした直球の展開が忌避される世の中で、裏をかきメタを張ることに固執して、視聴者の期待に応えるという一番コアのクオリティが犠牲になっている作品が多い中で、裏をかきメタを張りながらも視聴者の、少なくとも自分一人分の期待に十分以上に応えてくれた見ごたえのある作品だった。
ホームランダーのメンタルの歪みが話を追うごとにいよいよ増していき、ホラー的なレベルにまで達しそうな状況は、正直観ていて緊張感がありすぎて疲れてしまったが、その歪みが最後の最後のラストシーンでいい感じに昇華されていたので、入りっぱなしですっかり固くなった肩の力が抜けて助かった。
濃い味なのにすっきりとした後味で、文句なしに大満足。