新しい服

何が直接のきっかけかはっきりとしないが、ゴアテックスのレインウェアが欲しくてしょうがない。

昨日は三井アウトレットパークまでモンベルやノースフェイスといった有名どころの安いアウトレットがないかわざわざ自転車で一時間半もかけて出かけたが空振りだったので、今日は近所の大型ショッピングモールのスポーツ用品店で商品入れ替えの見切り品がないか出かけてみた。

狙い通り、高率の割引になっているゴアテックスのジャケットやジャンパーがあったが、いったん保留してネットショップで検索したら案の定もっと安い同じ商品があったので購入は見送る。

そもそも今求職している職場だと自転車通勤になりそうだったので、雨天用のレインウェアを探していたのだが、どうしてそこに高機能高価格という条件が付加されたのか、判然としない。

多分、法外な安値で入手したノースフェイスのリュックの出来の良さに感動した余波が、レインウェアの購買条件にブランド物という限定を加えたのだろう。

おりしも保有銘柄が暴落しており、多額の含み損を抱えているのに加え、失業手当の給付がとっくに終了して無収入に陥っているダブルパンチで余裕がない状態なのに、あえて割高な日用品を買いそろえようとするなんて正気の沙汰ではない。

貧すれば鈍するとはこのことか。

行き場を失った購買意欲は、ユニクロの値引き品を爆買い（当社比）していくらか発散できた。

長年愛用してきた黒のウルトラストレッチジーンズの尻の部分が、自転車のサドルとの摩擦でだいぶ色落ちしてきて恥ずかしかったので、同型のジーンズが安かったので思わず二本買ってしまった。

あと、最近寒くなってきて手ごろな長袖のミドルウェアがなかったので、これまた値引きされていたロンTを合わせて購入。

大した金額ではないが、出費そのものが即寿命の削減に直結する無職無収入の立場では、ずさんな家計管理は命取りになるので気が抜けない。

経済的になかなか緊迫感のある一日だった。

頭蓋の底と上あごの間の薄い地層のような範囲に停留するぼんやりとした頭痛は、不安をよそにそれほどひどくならずに減退した。