ざっくり雑記

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人類最強のときめき

人類最強シリーズの第三弾。

 

本作でも相変わらず人類最強が、殺意に目覚めた樹海や全米どころか全人類を絶滅させる小説といった、脅威と驚異を通り越してもはやわけのわからない難関難問と欣喜雀躍と対決する。

 

付録の、人類最強のシンボルカラーである赤一色の請負人の名刺の出来栄えがかっこよくてしびれる。

 

名詞に記された哀川潤の「川」の字の一番左側の線が、人類最強の特徴的な前髪の形状にちなんで稲妻型になっているのも芸が細かくていい。

 

と思ったら、表題とか続刊の予告とかのフォントにもこの稲妻型のデザインがちらほら使われているのに今更気づいて、観察力の無さにちょっと落ち込む。

 

こういうところに違和感を感じていかなくちゃなあ。

 

人類最強の失敗シリーズも併録されている。

 

失敗と銘打っている割に本書の収録作品についてはあんまり失敗どころか失っても敗けてもいない気がするが、掲げた看板に反して失敗できていないことを失敗にカウントするなら、これも立派な失敗シリーズとみなせるか。