ざっくり雑記

ざっくりとした雑記です

146参る 通りゃんせ

f:id:hyakusyou100job:20210523184515j:image

f:id:hyakusyou100job:20210523184531j:image
f:id:hyakusyou100job:20210523184547j:image
f:id:hyakusyou100job:20210523194514j:image

梅雨に入ってから久しぶりに久しぶりの晴れ間に誘われて川越まで気ままにサイクリング。

 

たびたびそばを通りかかり気にかかっていた雰囲気のいい神社を訪れ、146度目のお百度参りを行う。

 

名前は三芳野神社といい、天神様を祀っている。

 

境内にあったパンフレットを参照すると、あの有名なわらべ唄、「通りゃんせ」発祥の地らしい。

 

「ここはどこの細道じゃ 天神様の細道じゃ」とか、「いきはよいよい帰りは怖い」とか、意味深でいわくありげなフレーズが印象的なメロディーと合わさっていよいよ不気味な雰囲気を醸す、トラウマメーカーな歌だが、パンフレットに記載された由来を信じるなら、「細道」というのは三芳野神社へ至る経路の中で、川越の城下町で侍の詰め所が固まっていた地区の手狭な道を指し、「こわい」のは、どうもその強面の侍たちを指すらしい。

 

歌詞に具体的なイメージが付与されると途端に不気味さが払拭され、いかつい侍たちがたむろする界隈を子供たちがびくびくおびえながら往来する、可哀そうだけど見ている分にはほほえましいユーモラスな情景が脳裏に広がる。

 

実際現在でも周辺の道は車がすれ違うのも難しい住宅密集地なのだが、神社の敷地は住宅地に面した入り口の印象とは打って変わり広々として、大勢の家族連れが憩う公園まであり、意表を突く開放感に圧倒される。

 

ご神木の杉をはじめ、数百年単位の樹齢を重ねていそうな亭々とした巨木が境内に林立し、初夏の日差しを和らげる心地よい木陰をあちこちに提供している。

 

拝殿に向かって左側手前にある摂社の周りに、三つの腰掛のような四角い石が置いてある。

 

内二つはただの直方体なのだが、後の一つには二つの四角い穴が開いている。

 

上部を見ると、同じような四角い穴をコンクリで埋めて均した跡があった。

 

他の用途で使われていた手ごろな大きさの石を腰掛にリサイクルしたのだろうか。

 

毎度のことだが、現在ではトマソンとなっている造作が匂わせる重厚な歴史の存在感には胸が踊る。