156参る 宙ぶらりん
新しい自転車購入後につきものの、窃盗に対する被害妄想を鎮めるために、努めてサイクリングに出掛けている。
その途上で156度目のお百度参りを行う。
毎度毎度の事だが、参拝時の心持ちをどうしたらいいのか、いざ鈴を鳴らしてからいつも戸惑う。
神道の神様の出自を考慮すれば、何かをお願いするのは見当違いであるし、かといって日頃の平穏無事を感謝するのも、消極的な願い事のようでもあり、あるいは人格を持たない物理法則に感謝するようなものでもあり、なんだか虚しい。
神様を信じてはいても、神様の本質が理解を超えてるせいで、神様に対する明確な態度を未だに決めかねているという宙ぶらりん状態だ。
結局今日も、頭空っぽで二礼二拍手一礼を捧げ、サイクリングの続きに戻る。