自堕落

今日は夕方に散歩がてら近所のスーパーまで出かけたのを除いてはずっと家でゴロゴロして自堕落に過ごす。

はっきりとは表現できない曖昧な気だるさに似た無気力と疲弊に満遍なく支配されて建設的な活動を何一つ成し遂げられない。

一応、明日訓練校に提出する履歴書など書類関係の課題は八割方片付けたものの、三分に一回はスマホに手を伸ばして気晴らしに耽る、本番をインターバルが圧倒する、効率も何もあったものではないグダグダな体たらく。

詰めの仕上げは明朝、登校前に手を付ける予定。

この如何ともし難い手強い自堕落状態の原因を突き止めようと記憶を探ると、すぐに心当たりに突き当たった。

ウヰスキーだ。

昨晩、一昨晩と、二日続けて晩酌した。

ウヰスキー自体はごく少量で、お湯やらカプチーノやら豆乳やらを大量にぶち込みまくって希釈したから、アルコール度数が桁違いとは言え大したことはないだろうとたかをくくっていたが、一介の下戸の生半可な対策が通用するような甘い相手ではなかったということらしい。

普段の生活リズムではありえないタイミングで強烈な眠気が襲ってきたのも、許容量を越える濃度のアルコールを摂取した身体の、緊急時対応の一環だったのかもしれない。

小瓶とはいえ、まだウヰスキーの残量はほとんど減っていない。

少しずつ体を慣らしながら消費していこうとろくに考えをまとめられない半覚醒の頭で覚悟を決める。