100日後に死ぬワニ
100日後に死ぬワニを描いたマンガ。
メメント・モリ(死を忘れるべからず)の警句の現代風コミカライズの決定版。
何気ない日常のちょっとした罵声や躊躇いが、予定された死というフィルターを通すと途端に重々しい呪詛や運命の岐路へ変貌する。
Twitter連載時にリアルタイムで追うことは出来なかったが、込められたテーマを考えれば、Twitterという連載ペースを自在にコントロールできる媒体は、効果的に緊迫した臨場感を演出してくれたのだろうと思う。
今後、ICTやSNSの発達や普及、利用リテラシーの向上が進めば、グーテンベルクの印刷機がもたらしたような表現形式の変革が、本格的、決定的に訪れるかもしれないと予感した。