厳戒が限界
本日、3回目のワクチン接種を完了。
朝イチで出かけた帰りに、飛び込みで接種してきた。
会場は空いていて、飛び込みでもすぐ打てた。
というか、時間帯やタイミングもあるだろうが、ほとんど接種する人がおらず、対応するスタッフも時間を持て余している様子で、もろ手を挙げて歓迎され、プチVIPな気分を味わう。
恐らく、このような下にも置かない賓客待遇は、私の生涯においては初めてだし、そして絶後の体験となると思われ、ここぞとばかりに堪能してきた。
駅前の雑居ビルのワンフロアを貸し切った会場はガラガラで、10人を優に超える大勢のスタッフに対し、接種者は私を含めて最大でも3名がいいところ。
1回目、2回目に続き、今回もモデルナを接種した。
強烈な副反応を考慮し、3回目は半量での接種となったそう。
半量でも、筋肉注射の痛みは全量並み。
中年でも涙がちょちょぎれる。
注射してくれた看護師さんと少し雑談したら、薬剤の取り違え防止のチェックは3人掛かり、つまりダブルチェックどころかトリプルチェックで万全を期しているとのこと。
薬剤のチェックだけではなく、会場でも、取り違えや体調不良の見過ごし防止と思われる様々な対策が実施されていた。
会場に入場早々、すぐに番号入りの首掛け式のネームプレートを渡されるのだが、接種後の休憩中にトイレに行きたくなって席を離れたら、トイレに行くのに更に別の番号入りのネームプレートを渡された。
複数競技でメダルを獲得したオリンピアンよろしく、首から二つのネームプレートをぶら下げてトイレに行く自分がちょっと面白い。
コロナワクチン自体が賛否両論の集中砲火を今なお浴びるデリケートな案件で、テレビとかで取り違えや手違いに関するニュースも大々的に報道されることもあり、安全面は羹に懲りて膾を吹くがごとき過剰なまでの厳戒態勢が敷かれている。
正直、ちょっとやり過ぎ感がある気がしないでもない。
前回も安全対策のチェックや確認は複数回、ワクチン接種の行程に含まれていたが、今回はそれより多く、煩雑な印象だ。
医療事故は一歩間違えれば命にかかわる可能性があるので、安全対策は厳しくするに越したことは無いので、面倒くさいとかそういった不満は無い。
無いのだが、現実問題、こんなにチェックばっかりだと、ワクチン接種者はともかくとして、スタッフ側の負担増や、マンパワーの肥大化が心配になってくる。
厳戒が限界を越える、なんてつまらない地口が、接種後の待機時間中、暇になった頭に浮かんできた。
相当つまらない地口だが、これもワクチンの副反応のせいだろうか。
そうに違いない。
そうであってほしい。