暇をもて余した神々の遊び、ならぬ、信仰を失った神々の悪あがき。
落ち目のアイドルが起死回生を図って、人気絶頂のアイドルに対バンを挑む構図を彷彿とさせる。
聞いたこともないような神々の名前が次々に登場するが、この「聞いたこともない」という読者の実感が、物語中で旧き神々が直面している忘却の危機と、読者が属する現実をリンクさせて、奇妙な現実感の希薄化を演出している。
Prime Videoで好きなドラマだったので、前々から原作を読んでみたいと思っていたが、期待以上の面白さ。
まだ上巻しか読んでないので下巻でどうなるか楽しみ。