GORE-TEX求めて20里 カラスの行水
ノースフェイスのGORE‐TEXのレインウェアが欲しくて欲しくてしょうがないので、今日も今日とてリサイクルショップ巡りにいそいそと出かける。
午前中は夜勤想定訓練後の休息のため仮眠をとり、午後に出かける。
近所のリサイクルショップはあらかた回ったばかりで、求める価格帯の品物が入荷している可能性も低そうだったので、まだ行ったことのない少し遠方の店舗まで足を延ばすことにした。
結局60キロ以上自転車で駆けずり回り、3件のリサイクルショップをはしごした。
幸いにもその甲斐あって、許容範囲の価格帯でノースフェイスのGORE‐TEXジャケットを入手できた。
安かった理由は、シンプルに汚いからだ。
店員さんに聞いて驚いたのだが、その店では買い取った服は特に洗濯せずにそのまま売り場に陳列しているそう。
いわれてみれば、持ち込まれる多種多様な素材の衣類をそれぞれに適した方法で洗濯するとなると、専門的なクリーニング施設が丸々一軒付設しなければやっていけないから、納得の対応ではある。
とはいえそのおかげで、汚れも重要な値引き条件として価格に反映されることとなり、GORE‐TEXのブランドジャケットが破格の安値で入手できたのだから物は考えようである。
乾癬みたいな感染症のリスクや、耐え難い悪臭でもなければそれほど気にしない衛生面には寛容なたちなので、こういう時は助かる。
買い物の途中で通りかかった河原から、川で水浴びをするカラスの集団を見かけた。
せっかちで雑な入浴を揶揄する「カラスの行水」ということわざがあるが、見ていた感じでは、結構のんびり、長々とパチャパチャやってた。
それよりも、集団で水浴びする性質がカラスにあることの方が新鮮な発見だった。