ざっくり雑記

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複利

投入された資本の大小に比例して利益を生み出す仕組みがある。

 

例えば株式会社とか、いわゆる投資のような仕組み。

 

その仕組みから産出した利益を、最初に投入した資本に追加して仕組みに投入することで、仕組みから産み出される利益がさらに増大し、この行程を反復することで産み出される利益は雪だるま式に膨張の一途を辿る。

 

これがいわゆる複利

 

複利という考え方が活用される具体的な分野には、前述した株式会社のような経済的な分野があり、利益は主に金銭の形になる。

 

この複利という考え方を、収入の増大ではなく、収入「源」の増大に適用できないか。

 

量の再生産を、多様性の再生産に転化できないか。

 

例えば、生物の遺伝子は、複製という量の再生産の能力と同時に、変異という多様化の再生産の能力を持つ。

 

繁殖すればするほど、複製の数も増えるが、同時に多様性が拡張する可能性も増える。

 

この遺伝子のような、複製と変異の拡大再生産を自律的に実行する構造を、経済分野において作るか発見するかして、そこに相応の資本を投入できれば、株式のような量の再生産しかできない閉塞した構造が避けがたく陥る破綻を無視して、オートマティックに利益を産出し続けてくれるのではないだろうか。

 

AIを株式市場に介入させることで、擬似的に前述のような「質の複利」とでもいうような現象を招来せしめられるかもしれないが、理想は仕組みそのものに生物の遺伝子のような変異の可能性を創発する能力が備わっていてほしい。