155参る 初詣
遅まきながら初詣&155thお百度参り。
住宅街の狭小な一角に設けられたコンパクトな神社をたまたま見つけ、手堅くまとまった小綺麗な佇まいに惹かれて参拝を決定。
限られたスペースを有効活用するために、参道を90度曲げたり、余ったスペースを花壇や菜園にするなど、随所に工夫が見られる。
そのままポケットに入れてどこかへ持っていけそうな、不思議なポータビリティに溢れた異空間は、ウォークマンやノートパソコンなど、携帯ガジェットの最盛期に青春を過ごした昭和生まれのアラフォーの胸をときめかせずにはいられない。
狭いながらも腰を落ち着けるベンチが置かれ、斜路と階段には手すりも添えられており、様々な人の参拝スタイルを想定した配慮が、所狭しと行き届いている。
デザインした人間の繊細な優しさがありありとうかがえる。
広大な境内と豪華絢爛な造形を誇る由緒正しい神社はもちろん素晴らしいが、このような小さいながらも隅々まで神経の行き届いた神社も、そこに込められた敬虔な信仰心という点では遜色が無い。
他の参拝者に気を遣わず一人静かに参拝できるので、神様を独り占めできる分、むしろ贅沢といえる。
この素敵な神社に偶然行き当たるまで初詣を先延ばしにしていたのは、結果として良い判断だった。
遅ればせながら、令和4年は幸先のいいスタートが切れてほっと一安心。